豊かさの定義
「豊かさとは、多くの富を所有することにあるのではなく、少ない欲求を持つことにある。」
古代ギリシャのストア派哲学者エピクテトスの言葉です。
幸福度ランキングの高い北欧諸国では、幸福から富を少し切り離してみる生活にチャレンジをされる方がいらっしゃいるそうですね。幸せがお金に左右されない(=お金は道具であるという感覚)ということ、お金が多くなくても楽しむことができる生活に気が付くのだそうです。
大きな買い物は特別な機会まで取っておく事で体験(コト)に変わる。
例えば、高級時計を購入する。欲しいから買うのは勿論ですが、マネージャーに昇格したら購入すると決めておくことでコトが足されるため、所有以上の幸せを感じられるというもの。
資産を多く持ち、高級車や海外旅行などを楽しむ友人がいます。
仕事でも成功を収めているし、雇用も生み出し、社会にも貢献されている素晴らしい方です。
「次何を買おう。欲しいモノが無いし、行きたいところもないんだよね。。。」と彼がぼやいていたのを思い出します。
モノに対する欲には限界があるのだと思いましたね。
仲が良い家族と家族の少し先の未来について話をして過ごす夕食。
気の知れた仲間と共に行く旅行。
社会や社内の課題に対して前向きに解決しようと行動できるブレイン。
社員との旅行、行く先を色々選んだりする時間は楽しいですが、結局、場所はどこでも良かったりする感覚に近いでしょうか。
家族で高級なお店に行き食事をすることはないし、居酒屋の方が気軽に楽しめる。1人の食事なら立ち食い蕎麦。
結婚してから家族旅行で海外へ行ったことも10年間で2~3回しかない。
洋服を買う時も衣替え時に吟味して迷ったら一度、辞めてから、再び欲しくなれば購入するようになった。
大きなお金でなければ叶えられないこともあるのは事実。でもお金で測れない、買えない、そんな時間の方が価値が高く、自分にとっては豊かさであることは紛れもない実感。
「幸せだからお金を引き寄せる」とオックスフォード大学のヤン・エマニュエル博士の研究結果でも紹介されていたが、今の自分の身近な幸せを見つけたり、幸せを感じさせることができたり、そんな人物になることで幸せになれるという逆説。
もちろん、人それぞれ。お金で叶えたいことも存在していた20代、30代。
弊社の社員も20代、30代。だから、きっと叶えたいことはお金で買えることも多いはず。
だから、結局、経営者は与えらえるだけの器でもなければならない。それは社会や顧客に必要とされる付加価値の高い商品やサービスを届ける事と同じく。
事業を常に創造し、社員の生活向上を果たす使命がある。
弊社の企業理念は「R&Eビジネスの創造を通じて社会と社員の生活向上に貢献する」です。この理念を大切に体現することが私の幸せの定義です。